リンパ浮腫のケアについて
術後のリンパ浮腫とは、子宮癌・乳癌の術後にリンパ節の郭清や放射線抗がん剤の後遺症として、リンパシステムに障害が起こる浮腫です。
現在の医療では、術後リンパ浮腫を元通りに完治することが不可能との事です。しかし、有効なケアを継続する事により、症状を今より緩和し、進行させない事が可能となり生活の質の向上に繋がります。
私事ですが、私の母が子宮癌の手術をし、10年経過した頃、左脚が腫れてきました。治療法やケアの知識もなく、弾性ストッキングを履いていた事を思い出します。70歳を過ぎた頃、脚の太さが右左違い、歩く事が辛くなり、靴のサイズも左右違ってきました。転移しやすくなり、最初は右肩、2年後には大腿骨骨折に。精神的にも体力的にも辛かったんだろうなぁと、私自身、母の姿を身近に見てリンパ浮腫の治療という医療の取り組みの遅れを痛感しました。多くの悩める方々がいらっしゃるのではないかと思い、リンパ浮腫ケアを始めました。
リンパ浮腫は命に別段影響がないせいか、危機感があまりありません。ご自身で弾性ストッキング、バンテージに加えて当院で行っている空気波動型エアーマッサージ器を補助的に使用されますと症状が、かなり改善されます。
下肢リンパ浮腫用メドマーを使用し、同時に遠赤外線サンビーマーでお体を温めながら行います。血管拡張作用により血流が良くなり、細胞が活性化されるためリンパの流れが良くなります。症状に早く気付き、適切なケアを続ける事が大切ではないかと思います。
リンパ浮腫でお困りの方は当院へご相談ください。悩みが軽くなるように一緒に考え、治療に取り組んでまいります。